京都議定書とは
97年に京都で開かれた(温暖化防止京都会議)で採択され、先進国に二酸化炭素、代替フロン類など6種類の温室効果ガスの削減を義務づけた。各国の90年時点の排出量を基準に、08〜12年の平均排出量を日本は、6%、米国7%、欧州連合(EU)は8%削減することなどを約束。先進国全体では5.2%削減する
野中公子雑感
京都会議を期に、盛り上がりを見せた環境への意識
環境省は、京都会議を前にさまざまなイベントを行い、国民の環境への意識向上に勤めた。
私も、「エコライフ100万人の誓い」<インターネット>に家族で登録し、節約できることを話し合ったり、「発熱する地球」<ビデオ>を取り寄せて、授業内で学生に見せた。1人の10歩より100人の1歩が大切であり、できることから始めようという呼びかけが様々な方面から起った。
その後の盛り上がりにストップをかけたアメリカの離脱
01年に、二酸化炭素最大(4分の1)の輩出国であるアメリカが離脱を宣言したときには、憤りを覚えた。アメリカ人の友人宅では、車を複数台持ち、全て食洗機で食器を洗い、晴れた日も洗濯物はドラム式洗濯機で乾燥までするので洗濯干し場がない。誰しも快適生活は止められない。しかし、見直せば無駄はたくさんあるのである。
議定書、一時は死んだ?
アメリカの離脱に呼応する形で各国で「議定書には欠陥がある」という反議定書キャンペーンが強まり、一時は「議定書は死んだ」とまで言われた。<朝日新聞社説より>
我が家では、エコライフを実践し、水道光熱費(値下げ効果以上に)は年々減っているし、様々なリサイクル法ができ、リサイクルを各方面から推進しようとしているし、大手企業を中心に環境に配慮した結果がビジネスに結びついていると報告されているのに、二酸化炭素排出量は増えているのだと言う。
気分的に萎えてくるのが怖かった。
京都議定書よ生き返れ!
2004年9月30日、ロシアがようやく議定書を批准した。批准とは、一度署名した内容を確認し同意することとあるが、これに7年もかかるわけ?国際問題は日常生活での常識では推し量れない。
ともかく、前へ進み始めるらしい。
批准した先進国が温暖化対策を推し進めて、アメリカに国際的な圧力をかけるしかない<朝日新聞社説>
私は私のできることを、めげすにやる。