授業風景 2001〜2005 ダイジェスト in 共立女子大学

商品企画・情報論は二部に分かれる。
まず、前期で第一線の商品開発担当者の息吹をもらい、後期は自ら発信する。
ドキドキする。くじけそうになる。でもやり遂げた学生は、一歩を踏み出したと信じている。
いたことは忘れる。見たことはわかる。自ら考え発信したことは力になる。
だから、メーカーの物づくり第一線の人の話を聞いた後で発信させる。
P&G 三木氏 による講義
生理用ナプキンの開発のための企画と研究
身近なのによく知らない商品についてメーカー担当者から学ぶ。ナプキンの性能のすばらしさを実験をして体感。
チラシを巻いてパイプを作り、それを組み合わせて様々な造形物が作れる「ひねもす」 発明者の瀧さんの熱のこもった講義
授業後に講師と対話
学生に根強い人気のある無印良品。良品計画の開発理念を話す金井さんに学生の視線が集中する。
ワコールのブランドを育てる姿勢を講義する永冶氏。
メーカーの協賛が得られた年は、テーマを絞り込む。この年はさとうきびのしぼりかす(バガス)を利用した商品提案。最後はメーカーやデザイナーの前で発表する。
バガスを使った商品提案 
子供用ハンガー

バガスを使った商品提案 パズル。
原則として全員が発表し、全員で評価表する。発表者はクラスの人数分の記名入りの評価表を手にし、自分が総体的にどんな評価をされたかを認識できる。評価する側も大変な勉強になる。
学生は、その日の発表者中、一番いいと思った人に投票する。最高得点を得た発表者に、教師のコメントも添えて評価表を返却しているところ。
グループで研究した結果を発表する。これは、生理用ショーツの売り方提案をしているところ
生まれたときから溢れる商品に囲まれて育った現代の若者は、物に淡白である。身近な商品を探求する機会を与えたいと思う。一歩近づくと、そこに商品開発のドラマが見えてくることがある。