研究記録
テーマ キャリア女性の情報整理及び学習に伴う商品
1985.4〜1986.2 機関誌発表 TwoWay75号
手法 実態調査 働く女性120名にアンケート
聞取り調査 財布、手帳、住所録に関して対面聞取り調査
使用テスト 各職場、及びテストキッチンコアにて横並べ比較
モニターが各家庭に持ち帰って実使用後評価
財布 ブランド名
大型財布 カルバンクライン・ダスク・コシノジュンコ・D'R
2つ折財布 カルバンクライン・ザギンザ・ガルティエ
小銭入れ 味岡・BE・プリンス・モリハナエ・バガジェリー
ザギンザ
札カード入れ ルイフェロー・カルバンクライン
カード入れ グィードパスクアリ・東急オリジナル・伊勢丹オリジナル マスコミ等の反響
サードバック クゥイポ・YAW 家庭画報 1987.1
手帳 西武百貨店で、研究に基づいた働く女性向商品群「ミスレニア」の商品開発
差込ノートタイプ ダイゴ・パイロット・日本能率協会
システムタイプ タマス・ライフ
住所録
システムタイプ コクヨ2点・レディーフォーム・セキセイ
研究概要
働く女性は、様々な場面でそれぞれのネットワークを持ち、情報収集や学習に励んでいる。と同時に、より有効な情報整理や学習法は切実な問題である。それらに関する実態調査とともに、主たる商品として、財布、手帳、住所録について小テストを実施し適切な商品を提案する。
実態調査では、働く女性は時間のない中でも、積極的に学習活動をする人も多く、情報源としては「クチコミ」を活用しており、情報整理に関しても意欲的であった。
財布には、札と小銭、様々なカード類、診察券、領収書、メモ、印鑑、回数券などたくさんの物を入れるが、その持ち方は次のように分かれた。@つの財布にまとめたいがコンパクトに持ちたいので2つ折の財布を持つA全て必要なものを入れるので、大型の財布を持つB札やカード入れと小銭入れを分けて、コンパクトに持つCうっかり落とした時を考えて、カード・札・小銭は分けて持つ の4タイプである。
手帳は忙しい毎日のスケジュール管理に、様々な記録にぜひ必要なものである。しかし、働く女性が持っている手帳は、オーソドックスなタイプがほとんどで、もらい物で済ませている人も多かった。テスト結果から、時間を有効に使って、情報を上手に活用整理していくのにふさわしい手帳の条件をまとめてみると、次のようになる。
A年間カレンダーは見開きに B月間予定表も見開きで記入スペースにゆとりのあるものを C週間予定表は見開き1週間で、片側がフリーのメモ欄になっているもの Dフリーメモのパージはたっぷり必要 E住所録は、毎年継続できるもので、使用頻度の高い電話番号の記入欄が先になっているもの Fクリアーポケットやポストイットメモ付は便利