研究記録
テーマ 録音機能付ミニカセットテープレコーダー
価格とメーカーによって性能に差があるか
1994.1〜1995.11 機関誌発表 TwoWay123号
手法 実態調査 録音機能付ミニカセットテープレコーダー使用者にアンケート(有効解答127)
使用テスト 趣味や学習に録音機能付ミニカセットテープレコーダーを使う人14名が、家庭に持ち帰り2週間使用。1機種につき8名が評価。
確認テスト 使用6場面を想定。モニター7名が、10機種同時に録音後、試聴し録音性能を評価。
科学テスト 国民生活センターにて、録音時の機械的雑音測定。
対象商品 メーカー 機種名 価格
ソニー TCM-30 7400
TCM-55 14800
TCM-77 24800
アイワ TP-500 6800
TP-650 11500
TP-850 22500
松下 RQ-L308 6800
RQ-L400 11500
RQ-L500 22500
三洋 MR-37K 4600
MR-56K 11500
参考商品 ソニー MN-RX707 27800
研究概要
趣味や学習などが盛んに行われ、その内容を反復練習する為に、しばしば録音機能付ミニカセットテープレコーダーが使われている。商品価格は、2万円台、1万円台、1万円を切るものが各社から発売されているが、その機能を比較した情報はなく、どれを選んだらよいか迷ってしまう。
そこで、各社各価格帯の商品を取り上げ、使用場面を「語学レッスン」「講義収録」「合唱練習」「楽器の練習」など6場面に絞って使用テストした。
実態調査より、録音や再生での性能には7割の人がほぼ満足していたが、雑音や音の不鮮明さに不満がみられた。
場面ごとの評価では、日本語での録音より、語学や音楽の録音の方がより鮮明な音質が求められて評価が厳しくなった。再生性能はスピーカーで聞くより、イアホンで聞く方が良い機種がほとんどであった。
操作性については、ボタンの形、大きさ、位置に変化がある方が誤操作が防げる。テープ走方向が液晶表示される機種や電池の残量が段階的に表示される機種は使い易いものであった。
価格帯別に性能を見ると、低・中価格帯の機種はメーカー間に差が見られたのに対し、高価格帯は差が少なく、全体的に良い評価であった。しかし、低・中価格帯であってもソニーは好評であり、メーカー間で差があった。
マスコミ等の反響
東京新聞 カセットテープレコーダー
用途に合った機種選びを
35行×7段