要旨

私は、自分の家のゴミを出す際に、分別区分がわからず困ったことがあります。このような思いは、私に限ったことではなく、多くの人が感じているのではないかと考えました。そして、少しでもそういった人達の手助けをすることができ、また、特に若い世代を中心に、身近なゴミについてもっと関心を持ってもらえたらいいなと思い、自分の住んでいる立川市のゴミ問題をとりあげました。

私は当初、立川市はあまりリサイクルに積極的な都市ではないと思っていました。さらに、立川市の方々に協力していただき、簡単な意識調査を行ったところ、多くの方が私と同じような意見でした。その調査において、ごみの分別クイズも実施したところ、分別の正解率が半分に満たないものもあるなど、いかに多くの人が誤ってごみを出しているかがわかりました。しかし、この背景には、捨てる時のことを考えず生産者が複雑な素材で商品を作る、色々な品物が市場にありすぎて、ごみになった際に分別方法を1枚のパンフレットには書ききれなくなってしまう・・など様々な要因が考えられます。そこで、少しでも分別の手助けになるようなパンフレットを提案しようと考えました。しかし、市の担当者の方にお話を伺ったところ、予算の枠内で詳しいパンフレットを作ることは難しいそうです。そこで、ホームページ作成ソフト使えば、比較的容易に低予算で作ることができるという利点を活かし、インターネットのサイト内にパンフレットを作ることを思いつきました。また、サイト内では比較的スムーズに訂正が行えるため、すばやく新情報を盛り込むことができます。

今日、多くの市町村が、インターネットを利用してごみについての情報を提供しています。そして、2005年には日本のインターネット利用人口が8250万人にものぼるといわれています。そういった点にも着目し、インターネットを利用したみんながわかりやすいごみの分別サイトを作ることを提案し、立川市のために役立てたいと思っています。

この卒論を通じて、同世代の若い人にもゴミの分別やリサイクルの重要性、自分の自治体の清掃事業などについて、関心をもっていただけたら幸いに思います。


ゴミアフターケアーサイト ダミー参照できます
立川市民のために

2001.12

横山 智美